- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

マンガと親鸞聖人御消息2017年09月09日 22:15

 カープは連夜のサヨナラ勝ちなどで、とうとうマジック「6」!!
 野球といえば数々の野球マンガ、巨人の星、ドカベンから始まって、タッチ、キャプテン、第三野球部、H2、最近だとメジャー、ダイヤ、おお振り、など見てきてますが、一番好きなのが「メイプル戦記(川原泉)」です。

メイプル戦記親鸞聖人御消息

 セ・リーグに新しいプロ野球チームができるが、何とそれは女性だけのチームだった!
 このチームがペナントレースを戦って最後に優勝するという、まあ一種のファンタジーなのですが、主砲が日本人男性顔負けの体格とパワーを誇る黒人女性(外国人選手枠)だったり、エースが身体は男、心は女の元高校球児で甲子園優勝投手(チームメイトも女性と認めている)だったり等々「勝てるかも」と思わせるキャラ設定が秀逸で、また涙ほろり、感動ありでカワハラワールド炸裂です。

 このマンガの一コマに、
「弥陀知来の御ちかひに、選択摂取したまへる第十八の念仏往生の本顧を信楽(しんぎょう)するを他力と申すなり」
「他力には義なきを義とすと、聖人(法然)の仰せごとにて、本願を信楽して往生必定なるゆえに、さらに義なしと・・・」
 と親鸞聖人御消息(手紙)からの引用があります。まあ、今一般的な使われ方の「他力本願」発言のシーン(背景)なので何とも言えませんが。 

ちなみに、本願寺出版社の現代語版(写真の本)では、
「阿弥陀仏の四十八願の中で、真実の願として選び取ってくださった第十八の念仏往生の本願を疑いなく信じることを他力というのです。」
「『他力においては義のないことをもって根本の法義とする』と法然聖人は仰せになりました。『義』というのは、はからうという言葉です。行者のはからいは自力ですから、『義』というのです。他力とは、本願を疑いなく信じることで間違いなく往生が定まるのですから、まったく『義』はないというのです。」
となっています。

 とにもかくにも、川原泉さんは『御消息』を読んでたってことですよ・・・ネ!?

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