- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

短歌は五・七・五・七・七2011年09月01日 23:43

   一ヶ月

   断酒したのに

   体重変わらず

   秋に向かって

   不安倍増

   (字余り)

2065年 除染作業完了(予定)2011年09月03日 23:03

 チェルノブイリの話です。
 natureダイジェストの記事によると、チェルノブイリの除染作業が終了するのは2065年の予定だそうです。事故は1986年4月ですから、約80年・・・・。今は新しい「封じ込めシェルター」を建設する為の資金を世界中から集めていますね。

 福島原発はチェルノブイリに比べれば事故の規模はずっと小さいですが、それでも数年って訳には行かないでしょう・・・。
 帰宅を待ちわびている方達には厳しいと思いますが、「もう戻れない」という事をはっきりさせた方が良いのではないかと感じます。もう多くの人は薄々感付いていると思いますが。

 強制的に故郷から引き離され、馴染みの無い土地で暮らすのはとても大変でしょうけど、
 「生まれ故郷が最高っていうのは、それはそうだけど、ココも暮らしてみたら案外いいよっ!」
 って、みんなで支え合えたらすばらしいですね。
 農業・畜産・漁業・・・人手を必要としている地方は多いと思います。便利さは?・・・それなりですけど(ここもそう)^^;

 日本はファッションでも贅沢でもなく、真の「ロハス」な社会に転換できれば、今後どんどん貧乏になっていくけど、うまく乗り切れるような気がします。

 ところで、このチェルノブイリについての論文を書いた、Mark Peplowさんは、こう述べておられます。

 「チェルノブイリは世界に一つの永久不変の教訓を与えている。それは、原発事故が進行している間はもちろん、その後もずっと、明確な言語で情報を伝え続ける事の重要性だ。」

 ですって。
 関係者各位、刮目して見よっ!!!!

参考文献
natureダイジェスト、06(2011)

台風12号の被害2011年09月05日 23:56

 また、多くの被害がでました。ニュース等で危険性は指摘されていましたが、めずらしい所がくずれているようですね。
 もっとも、我々が経験してないからそう思うだけで、自然に「めずらしい」というのは無いのかもしれませんが。。。

 しかし、こうした災害が起るたびに悲しい気持ちになりますね。「自然災害だからしょうがない」というのは、そういった目にあっていないから言えるのでしょうか。
 もちろん被害に遭われた方も、それを受け入れていくしか無いのですが・・・

 未来には自然災害で被害のでない日がくるのかな〜? 一昔前の未来都市の想像図みたいな機械ばっかりの都市?? 秘密兵器で台風の進路変えられる? 雨量は完全コントロール?

 機械化都市にして人口を集中させ、その他の土地では「藻」を育てて「石油」を取り出しますか? 原発は・・・辺境の地なら建てられる?

 まあ、そういう未来もあるかもしれませんね。。。

紙の本は死んだ?!2011年09月08日 22:52

 BBC FOCUSのYOUR VOTEは、

「印刷された本は死んだ?」でした。


 投票の結果は・・・

89%・・・No、本はいつまでも愛され、使われるヨ。

  6%・・・Yes、もう印刷された本は必要ないネ。

  5%・・・Yes、けど、ノンフィクションだけね。僕らは小説は印刷されたものを読みたいんダ。


 みなさんはどう思われますか?

 私は紙の方が読みやすいので好きです。読んでる間に寝ちゃって、よだれが付いたりしますが・・・^^;

 読む為に電気が必要っていうのも、不安がありますよね。紙なら数ページ破れても他の所は読めるけど、電子データは一瞬で全て消えてしまう(読めなくなる)恐怖感があるし。(過去のトラウマが・・・T T)

 でも、キーワードの検索とかが出来るので電子ブックは便利!

 だから、両方必要ということで!!

 (著作権はしっかり守らないとね。)


参考文献

BBC FOCUS, Issue 277, April, p31 (2011)

真っ赤なウソ2011年09月09日 21:56

 ざっと章題を書いてみると・・・
 第一章 私と宗教の関係
 第二章 科学の結論がお経だった
 第三章 「全知全能」と「やぶの中」
 第四章 マスメディアが言葉を軽くした
 第五章 真っ赤なウソ
 第六章 死ぬことと、本気で生きること
 第七章 人間の欲望には限りがない

どうです? 面白そうでしょっ!? 面白かったです!!^^

 養老孟司さんは、中学・高校がカトリックの学校だったということで、それプラスいろいろな経験と(科学的)知識から、さまざまな考えが述べられています。仏教に好意的ですが、それゆえ僧侶には耳が痛いというか、今の「僧侶」は「僧侶」じゃないだろうというか・・・
 一方で、Q&A形式での展開がいくつかあるのですが、計算されてか、それともナチュラルなのか、結果的に問題提起で終わっているところも少なくなく、質問が宗教的なこともあって、自分が試されているような気がします。

 もちろん、この本は「養老孟司説」ですから、正しいとか間違っているとかではなく、こういった考えに対して「僧侶としてどう答えるか」って考えながら読むのが「おいしい(つらい)読み方」ではないでしょうか?
 あっ、僧侶じゃくてもいろいろ考えさせられますよ。しかも、面白く!!

 いや〜、「TVがあるから、昔ほどお寺に人が集まらないっ」ということを聞いたりしますが、【だったら「千と千尋の神隠し」や「ハリー・ポッター」くらい人が入る話をしてみろ。それがプロだろ】(本文意訳)って言われた日には、耳が痛いどころじゃないですね。

 しかし、リチャード・ドーキンスといい、科学者が宗教の(ある意味批判的な)本を書くと、本当に面白い。そして、その考え方、言い様は仏教、特に親鸞聖人の教えにとても近い気が・・・(てゆーか、我田引水?^^;)

養老孟司、真っ赤なウソ、PHP研究所(2010)

失言大臣の本音2011年09月11日 21:40

 予言的中!!!・・・・・は〜あ。。。。

 でも、辞任した大臣は、

「あれくらいのことで騒ぎやがって、ウィットも分からねえのか! 負け組は余裕がなくて嫌だねー。」

 って逆恨みしてるよ、たぶん。

自由2011年09月12日 21:50

 「自由」というのは、仏教ではあらゆる束縛から解き放された境地。悟りの境地のことを表します。また、(解脱して)何ものにもとらわれない境地、それ自身において存在すること等の意味もあります。

 この世は縁起によって成り立っており、「絶対的な存在」というものはなく、お互いに影響しあっているというのが仏教で示される世界の姿です。それらの影響(束縛)から離れることが解脱、すなわち悟り=「自由」です。

 ということは、私たちは「生まれてから死ぬまで、自由であることは一つもない」世界にいるということでしょう。それなのに「すべて己の自由になる」と思い込んでいるから、それを求めて苦しみ、迷いが深くなるのではないでしょうか?

 もっとも、仏教での「自由」は(他の仏教由来の単語と同じく)様々な意味で用いられているので、「我々に自由はない!!」と言うのはちょっと気が引ける(凡夫ゆえに・・・)。
 広辞苑の「自由(freedom, liberty)」の説明には、「一定の前提条件の上で成立しているから、無条件的な絶対の自由は人間にはない。」とあります。
 「自由」というのは言葉のイメージほど「自由ではない」のですね。

参考文献
 辻本敬順・寄藤文平、くらしの仏教語豆事典(上)、本願寺出版社(2008)
 中村 元、広説佛教語大辞典、東京書籍
 広辞苑第六版、岩波書店

竜舌蘭の花2011年09月14日 20:55

 実はお盆前のことですが、竜舌蘭が開花しました。カメラには収めていたのですが、やっと整理できました。(^^;)

 下の方から順々に咲いていくので、1ヶ月くらい見れました。この写真も下の方は、かなり色が変わっています。

リュウゼツランの花

 アップです。「花」といっても、目立っている黄色いのは「おしべ」です。下の方、おしべが変色して垂れてる中で、白っぽく伸びているのが「めしべ」。

 前にも書きましたが、一稔性で開花後にその株は枯れてしまいます。一生に1回しか咲かない花ということで、「60年に1度しか見れない!!」と言われる花です(実際は20年ぐらい)。
 でも、(5年前くらいに別株の花が咲いたので)「お寺さんのは、めずらしくないっ!!」ともっぱらの噂・・・・。

適材適所って2011年09月15日 23:30

 私は「適材適所」という言葉があまり好きではありません。だって、ジグソーパズルじゃないんだから、ぴったりはまるピースが常にあるとは限らないでしょっ?
 かといって、その人に合うように役割を変更するというのは、仕事にしろなんにしろ難しいことでしょう。

 もちろん、そんなことは重々承知で、「手駒の中から最善を選んでの適材適所。ベストではなくベターだっ!」と、暗黙の条件が存在しているのが常識的なのでしょう。
 しかし、この「条件」を認めると、全て「適材適所」と言えちゃうと思います。

例えば、(以下は全てフィクションです。登場する・・・以下略)
 「グループの力関係や貸し借り、年齢・序列等を考えてピックアップすると、メンバーはこうかな・・・?」→「適材」
 「大臣は誰がなっても同・・ゴホゴホ。このメンバーから考えると、あいつはココ、こいつはソコ・・・よしっ、完璧!!」→「適所」
 首相「適材適所です。(・・・条件付き)」
 
 結果・・・「私は素人」「ゴーストタウン」

 私は「適材適所」という言葉があまり好きではありません。

台風が2011年09月16日 22:52

 変な動きをしてますね、台風がまた。
 東と北の高気圧に押されているようですね。紀伊半島、東北の状況が心配です。