- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

集団的自衛権って2014年07月01日 21:56

 例えば、戦争ゲームをしているとする。

 敵国の同盟勢力が、こちらに気付かず目の前を通り過ぎようとしている時、
 「その同盟勢力自体にこちらから攻撃を仕掛けない限り、相手もこちらを攻撃してこない。敵国を撃退すれば、同盟勢力も退却する。」となれば、黙ってやり過ごすのが得策。無駄に戦闘してリソースを消費する必要は無い。

 一方、
 「敵国を攻撃すれば、その同盟勢力はこちらを攻撃してくる。」となれば、その同盟勢力に先制攻撃して撃滅しておいたほうが良い。各個撃破して戦力を削る。

 この差はとてつもなく大きい気がするのですが・・・。

 国営放送、夜のニュース
 「本日、現地時間未明、後方展開している自衛隊の部隊が敵軍の急襲を受けました。詳しい状況は不明ですが、死傷者は200人以上とも・・・」


 「いやいや、その例えは全く的外れだよ。武力行使には厳密な規定が定められてるんだからっ!!!」
 と言った所で、
 敵国が自衛隊の運用規定を考慮してくれるとは全く思えないんですが。

 どんなに言葉を重ねても、結局は、
 「攻撃しない or 攻撃する」で「攻撃する」に舵を切ったということですよね。

 問題は、
 「敵の本国にテロを起こしてやろう。」の中に、「反撃してくる同盟勢力の本国」も入ってくるという事。
 その覚悟は本当にあるのかしら?