- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

弥生になりました2016年03月02日 21:57

 昨日、雪が降ったかと思ったら、今日はとても暖かかったです。
       ↓3月1日の早朝

 さて、
 月忌勤めが午前中で終わったので、少しでも裏山をきれいにしようと作業をすることに。
 しばらくすると「ミサゴ」が上空を回りだしたので、「これはっ!」と思ってカメラを取って来て待っていると・・・
 「キタ、コレッ!!」




 魚を捕まえているのが肉眼で分かる程、低空を旋回してました。
 でも、スピードが速すぎて少々ピンぼけ気味。

 こうなったら案の定、作業そっちのけでカメラを持って鳥を追いかけ回すことに(笑)。木を片付けるのに飽きてきたこともあり(笑)。

 成果は近々アップします。

そろそろ冬鳥も終わりかな2016年03月07日 20:21

 いきなり春、というより「初夏」みたいな天気です。
 そろそろ冬鳥もおわりかな〜

 前回間違った「つぐみ」です。これが本物。
 スズメ目ツグミ科。全長24cm。
つぐみ
 それにしても、太りすぎ。図鑑に載ってる君の友達はスマートだけど。
 まあ、シベリアに帰らないといけないからしょうがないか!?

 次は「アオジ」スズメ目ホオジロ科。全長 16cm。
 本州中部以南では冬鳥です。
あおじ
  望遠でもちっちゃくしか写ってなくて、夕方で彩度も足りてないです。

 さて、川の中に見えるのが「セグロセキレイ」。小さくてすみません。
 スズメ目セキレイ科。全長 21cm。山間部の渓流、農耕地で繁殖しますが、冬には平地や海岸辺りでも見られます。
 アップが撮れたので追加しました。
セグロセキレイ
        ↑
        ポーズが一緒(笑)
        ↓
 そして、「ハクセキレイ」スズメ目セキレイ科。全長 21cm。
ハクセキレイ
 本州北部の海岸や水辺で繁殖し、冬には全国の海岸や河口でみられます。夏羽と冬羽があって、写真はもちろん冬羽。頭が黒いので、たぶん雄です。
 
 ここからは留鳥。通年で見られます。
 先ずは「コゲラ」。羽根の模様が特徴的。
 キツツキ目キツツキ科。全長 15cm。木の中の虫を食べます。
コゲラ


 これが「エナガ」スズメ目エナガ科。全長 13cm。
 ちっちゃいですが、しっぽが長いのが特徴的。独特のカラーリングが美しいですね。
エナガ

エナガ
       肩のオレンジ色が光で飛んでるのが残念!!

参考文献
 ブリタニカ国際大百科事典 小項目版(2011)電子版
 日本の野鳥650、平凡社(2014)

永代経春法要でした2016年03月20日 23:03

 16、17日は永代経春法要でした。ヒル・バンの全4座8席。
 今回は夜席に来られる方が若干多かったです。暖かかったから?
 今回もすばらしい仏縁に遇う事ができました!



悪と往生2016年03月26日 21:24

 -親鸞を裏切る『歎異抄』 という、山折氏らしいラディカルなサブタイトルがついていたので期待していたら、期待はずれでした。
 これはもちろん、私の期待の方向が間違っていたもので、サブタイトルで変な先入観を持ってしまいました(反省)。

  山折哲雄、悪と往生 -親鸞を裏切る『歎異抄』、中央公論新社(2000)

 『歎異抄』とキリスト教の聖典である『聖書』を比するなど、「なぜ?」と思ったのですが、これは「歎異抄しか読まない一般の人向け」に書かれたものだろうと気が付きました。それからは面白く読めました。

 『歎異抄(たんにしょう)』とは、親鸞聖人の死後、浄土真宗の教えが正しく伝わっていない事に対して、聖人の言動を記しながら正しい信心を説いたもので、著者(親鸞聖人の直弟の唯円という説が有力)自ら歎異(親鸞聖人の教えと異なることを嘆く)」という題名をつけています。
 唯円が『歎異抄』「後序」の中で「親鸞聖人が話されたことの百分の一ほど」「同じ教えを受けた人以外には見せないで下さい」と書いているように、単独では不十分な性格の本であることは明らかです。ですので、山折氏が『聖書』と比べていることに違和感を覚えたのですが、『歎異抄』は人気があって多くの人に読まれているので、「『歎異抄』だけでは誤解するよ」と言いたかったのだと思っています。

 しかし、山折氏は『教行信証(親鸞聖人の著作)』から「還相回向(げんそうえこう)」を引いて、『歎異抄』では省かれていると唯円を散々批判しておきながら、最後の最後で、
「いま浄土で眠っているであろう親鸞が、同じ様に浄土の墓地に眠っているであろう唯円にむかって、・・・」
 と書かれているのを読むと、
あ〜、浄土真宗って難しいんだな〜と思わずうなってしまいました。。。

章題
 一、悪と罪
 二、「宿業」と「不条理」
 三、裏切る「弟子」
 四、唯円の懐疑
 五、唯円とユダ
 六、正統と異端
 七、個とひとり
 八、「親鸞一人」の位相
 九、「自然」と「無上仏」
 十、唯円の作為
 十一、往生について(1)
 十二、往生について(2)
 ◎『歎異抄』の参考テキスト
 あとがき

参考文献
 本願寺出版社、歎異抄(文庫版)現代語訳付き、本願寺出版社(2002)


花粉症・・・じゃなかった2016年03月31日 19:30

「花粉症で鼻水が止まらない・・・」
「裏山を掃除してるから、体中が痛い・・・」
「昼間はすぐ汗かくなぁ・・・」
と思っていたら、

 風邪でした。(喉が痛いー)