- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

「比較思想から見た仏教」2016年02月03日 21:52

 先日の研修会で、御門徒からの質問を聞いて、
「キリスト教的な受け取り方されてるな〜・・・」と感じたので、読み返しています。

 中村 元 著、春日野伸昌 編訳、比較思想から見た仏教(新装版)、東方出版(2012)

 中村元博士が1963年のハーバード大学での講義を元に発展させ、1975年に刊行された「Buddhism in Comparative Light」を翻訳したもので、1987年が初版ですが「新装版」を書店で見つけて数年前に購入しました。
 『この書はもともと外国人向けの英文での講演であり、カナダ人であったスレーター博士の手が加わっているので、おのずから私が最初から日本語で書いたものとは、かなり趣を異にしている。』ということですが、
 『西洋人学者の立場から見て賛成できない部分は削除されている。それと同時に、この内容は西洋人の学者も承認している事を示す。』ということです。

 このような理由で、特にキリスト教についての記述は米国で一般的(主流的?)なものが書いてあると思っています。キリスト教もいろいろ差異がありますから・・・。

 第一章 ”普遍”宗教
 第二章 仏教の道とキリスト教の道
 第三章 人間的状況の診断
 第四章 仏教とキリスト教の治療法
 第五章 教団
 第六章 禅仏教
 第七章 浄土仏教
 第八章 東洋における近代思想の夜明け
 訳者あとがき

Birds2016年02月05日 21:36

 ここ数日、午後から時間に余裕があったので、カメラを近くに置いて裏の掃除・片付けをしていました。
 その時に撮影した「鳥」達です。

 先ずはおなじみ「ジョウビタキ」。スズメ目ツグミ科(ヒタキ科)ジョウビタキ属。全長15cm ちなみにこれはオスです。
ジョウビタキ
       珍しい(?)真正面写真。間抜けな感じ!(ゴメン)
       知人がレスキュー隊に扮した忍者みたい(笑)」と。
       でも、ちょっとお腹が出すぎでは?!(笑)

ジョウビタキ
       こっちは何かを見つめています。その先は・・・・

 「メジロ」の夫婦(たぶん)。スズメ目メジロ科メジロ属。全長12cm
 うらやましく見えたのでしょう(笑)
メジロ

 メジロは椿好き!!
メジロ


 さて、上空には美しい大型の白い鳥が・・・
ミサゴ
 「ミサゴ」です。タカ目ミサゴ科ミサゴ属。全長60cmくらい。
 翼広げると1.5mくらいかな? 大っきくて、カッコいいです! 
 そして、英名「オスプレイ」。そう、あれのニックネームです。
 Macで画像を確認していると・・・
ミサゴ
 なんと、魚を掴んでます!!! すごいシーンが撮れちゃった!!!
 (見えやすくするため、画像処理をしています。)
ミサゴ
   しっかり「わしづかみ」じゃなかった、「タカづかみ?」(笑)

 こちらは、「トビ」タカ目タカ科トビ属。全長約60cm。
トビ
        「ぴ〜ひょろろ〜」

  これは「ツグミ」。じゃなかったです!!(2月20日修正)
  ではなにか? 2月20日で答えが明かされています!!
ツグミ

ツグミ
         ぽっちゃり系。いいもん食べてる?!?
 番外編は、
 ジャンボ(笑)。ボーイング何番かな〜?

 ヘリ。ここ数日、何か作業しています。結構音がウルサイ。


参考文献
 ブリタニカ国際大百科事典 小項目版(2011)電子版

改憲議論→国民投票 やるべきでは?2016年02月08日 21:13

 日本国憲法の改憲議論に反対意見がありますが、「平和」を考える上で私はこの辺で一回やっておくべきだと思います。
 太平洋戦争の記憶が残っているうちに。
 国民投票となると、学校で漫然と聞くよりも少しはまじめに考えるんじゃないだろうか?
 ・太平洋戦争の状況。
 ・敗戦後、日本が(憲法上)武力放棄をしたのはなぜか。
 ・日本が戦後急速に復興し、豊かになったのはなぜか。
 ・世界中で武力衝突が起こっている中で、日本はどうするのか。
 の様なことを考えさせるきっかけができると思う。
 今の日本人は「そんなこと自分に関係ない」と思っている人がほとんでしょ?

 一方で、若者や子ども達は、リアルなコンピューター グラフィックス(CG)の戦争ゲームによって、「敵を殺したら自分が幸せになれる」とオペラント条件づけされているから、どんどん戦争に抵抗がなくなっていきますよ。
 ここいらで、一度釘を刺しておくべきでは?
 武器・弾薬は消耗品で、これが「必需品」となれば軍需産業は金のなる木なので、欲に目のくらんだ者たちがやりたい放題しますよ。
 政治家が「国民よりお金が一番」というのは、最近のニュースで再確認できたでしょっ!
 その為には「改憲議論→国民投票」と日本全土を巻き込んで騒動を起こしておかないと、誰も本気で「平和」について考えないと思います。
 現に、「憲法九条堅持」を掲げる党首ですら、「日本国民の生命と財産が武力によって脅かされたら?」という問題に、まともに答えられないようじゃ、「平和」について何も考えてないという事がわかりますよね。

お弁当配食サービス2016年02月09日 22:33

 今日は月に一度の、独り暮らし高齢者(希望者)配食サービスの日でした。
 月忌勤めの多い日でしたので、ちょっと遅れて公民館(の調理室でお弁当がつくられています)に行くと、既に他の担当者はそれぞれの地区に向かっており、私の担当の弁当が残されている状態でした。
 遅くなってスミマセン。

 でも、温かいうちに届けられたので良かったです。



 
 私も美味しくいただきました。ありがとうございました。

僧は柔和2016年02月11日 23:42

 お経をその内容の法数によって分類した仏典、
『アングッタラ・ニカーヤ(増支部)』に次の事が書かれているそうです。

「僧たちよ、ここに八つの力がある。
 それは何か。
 泣くことは子供の力である。
 叱ることは女性のカである。
 武器は盗賊の力である。
 統治は王族の力である。
 誇りは愚者の力である。
 謙譲は聖者のカである。
 思索は学者の力である。
 柔和さは修行者とバラモンの力である」

 修行者、すなわち僧侶は柔和であるべきということらしいです。
 「柔和」なかなか難しい。。。

 ちなみに、
 柔和・・・にゅうわ。性質・態度がやさしくおとなしいこと。

参考文献
 中村 元 著、春日野伸昌 編訳、比較思想から見た仏教(新装版)、東方出版(2012)
 片山一良、ブッダのことば パーリ仏典入門、大法輪閣(2008)
 広辞苑第六版、岩波書店

進む遺伝子改変2016年02月16日 13:41

 お勤めに廻っている時に、ドバト(カワラバト)の群れがいたので写真に収め、後で見てみると牛柄が混ざっていました!
カワラバト モザイク
       右端です!!

 正確には「モザイク模様」と言うらしいです。ハトは様々な模様や色の個体が存在しますが、これは古くから人の手による交配で品種改良(突然変異を利用)されていて、それらが野生化したためだと「平塚市博物館」のホームページに載っていました。
 『種の起源』で有名なチャールズ・ダーウィンもハトが好きで、『家畜および栽培植物の変異』では2章を割いているとドーキンスは書いています。

 さて、Natureダイジェストの2016年2月号は、
「遺伝子ドライブの可能性と問題点」ということで、遺伝子改変技術のレポートが載っています。
 熱帯熱マラリア原虫に耐性を持つよう「遺伝子改変した蚊」を繁殖させて、マラリアを根絶させようという試みがされているのですが、「遺伝子ドライブ」の技術を用いると、通常ならば遺伝子が子孫に伝わる確率は50%なのに、改変遺伝子はほぼ100%子孫に伝達されるとのこと。
 このことは、何世代か経つとその集団内は「改変遺伝子導入個体」のみになり「野生型個体」は絶滅するということを意味します。すごい技術です。
 もちろん、危険性をはらんでいて「遺伝子ドライブの安全対策」として別記事がレポートされています。

 また、他には
「米国で遺伝子組換えサケが食卓へ」というニュースが載っており、
「医療現場に押し寄せる遺伝子編集の波」「ヒトゲノム編集の世界情勢」という特集が組まれています。

 難病治癒や予防に大きな期待をされている、遺伝子改変の技術。善いか悪いかなんていう倫理的な議論はもう届かないところまできています。

参考文献
 リチャード・ドーキンス(垂水雄二 訳)、進化の存在証明、早川書房(2009)
 Natureダイジェスト、vol.13 No.2(2016)

ドバトの模様2016年02月17日 22:14

 先日撮ったドバト(カワラバト)の写真を整理していたら、「牛柄」とはまた別の模様の個体が写っているのを発見。

 左手前が「モザイク」。真ん中のが「標準的なカワラバト」である「二引き」。右にいるのが「黒ごま」
 平塚市博物館ホームページで調べました。

Birds(2)2016年02月20日 22:40

 前回のBirdsで「ツグミ」だと間違って載せた鳥は、
「シロハラ」でした。スズメ目ツグミ科。全長24cm。渡り鳥だそうです。
 ( ブリタニカ国際大百科事典ではヒタキ科になってるケド。)
 珍しいみたいで「捕まえたらダメ」な鳥(笑)(鳥獣保護法)

 白っぽいメス。ツグミと間違われやすいらしい。(言い訳)
シロハラ

 こっちがオス(だと思う)。
シロハラ


 枝の奥にいるのが、
「ヒヨドリ」スズメ目ヒヨドリ科。全長28cm。赤っぽい耳羽が特徴的。
 なんでもバクバク食べて、畑を荒らすので「凶悪鳥」と忌み嫌われてます。ヒヨドリは「生きる」ためにやってるだけなのにね。まあ、いつもどおり人間の勝手な言い分なのです・・・
ヒヨドリ


参考文献
 広辞苑第六版、岩波書店
 ブリタニカ国際大百科事典 小項目版(2011)電子版


東へ西へ2016年02月29日 20:40

 先週の頭は、
 親戚のお寺の前住職の通夜と葬儀のため、高速道路使って東へ片道1時間半を2往復。通夜の時は独りで、葬儀の時は家族を乗せて。
 先週末は、
 御門徒の通夜と葬儀のため、高速道路使って西へ片道1時間半を往復。

 時間を空けるため法事の変更をしながらで、なかなかハードな一週間でした。


 慣れているパジエロイオ(MT)でしたが、クラッチを踏む左足のふくらはぎがつりそうになったのは内緒です。