- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

僧は柔和2016年02月11日 23:42

 お経をその内容の法数によって分類した仏典、
『アングッタラ・ニカーヤ(増支部)』に次の事が書かれているそうです。

「僧たちよ、ここに八つの力がある。
 それは何か。
 泣くことは子供の力である。
 叱ることは女性のカである。
 武器は盗賊の力である。
 統治は王族の力である。
 誇りは愚者の力である。
 謙譲は聖者のカである。
 思索は学者の力である。
 柔和さは修行者とバラモンの力である」

 修行者、すなわち僧侶は柔和であるべきということらしいです。
 「柔和」なかなか難しい。。。

 ちなみに、
 柔和・・・にゅうわ。性質・態度がやさしくおとなしいこと。

参考文献
 中村 元 著、春日野伸昌 編訳、比較思想から見た仏教(新装版)、東方出版(2012)
 片山一良、ブッダのことば パーリ仏典入門、大法輪閣(2008)
 広辞苑第六版、岩波書店

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