- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

比丘十八物その32010年12月09日 22:49

4. 水瓶(すいびょう)・・・水を入れる器。飲用の浄瓶と厠用の触瓶の2種類がある。

5. 鉢(はち)・・・鉢孟とも書く。くわしくは鉢多羅と書く。僧尼が常に所持し、僧団で私有物と認められた食器のこと。材料・色・量ともに規定の法にかなうところから、応量器と漢訳する。上衣と鉢を手にもっているということが、修行僧たちの正式の礼装であった。鉄製・陶土製が定めで鉄鉢・瓦鉢と称じ、木鉢は外道のもの、石鉢は仏のものとして禁ぜられ、三衣と同様、漸次神聖視された。現在はもっぱら托鉢用に使い、食器には用いない。鉢は三衣のように壊色にいぶすことや、破損した場合の修理法に五種の厳密な規定がある(五綴体)。大きさは、諸の律によって差があり、また度量の名称もはっきりしない。

広説佛教語大辞典(中村元、東京書籍)より抜粋

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