- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

師走です2010年12月01日 21:56

 さて、僧侶が走り回る(とも言われている)月に突入です。早速、走り回って来ました。バイクで。一年経つのは、あっという間ですね〜。どんどん歳とっていきます。^^;

「つまようじ」も仏教関係? -比丘十八物その12010年12月03日 21:54

 という訳ではないですが、「楊枝(ようじ)」はインドで歯を掃除する用具で、「比丘十八物」という僧侶が持つべきものの1つでした。
 中国では楊柳(やなぎ)で作ったので、この字が当てられたそうです。ちなみにインドでは柳の木は非常にめずらしく、当時はニームの木を用いていたそうで、経典中の訳語としては不適当って言う人もいたらしいです。

 ニームは「インドセンダン」とも呼ばれ、ムクロジ目センダン科の植物です。日本の「センダン」は「果実は漢方生薬の苦楝子(くれんし)として駆虫・鎮痛剤、皮膚病に外用。樹皮は駆虫剤」になるそうです。
 「『毘尼母経』には、楊枝の五種の功徳として、目もとパッチリ、口臭がとれ、舌や咽喉がすっきりし、痰が切れ、食物をおいしく味わえる、と言われる。」とあるそうです。「目もとパッチリ」っていうのが良いですね?!(笑)

参考文献
 辻本敬順、仏教用語豆辞典100、本願寺出版社
 広辞苑第六版、岩波書店
 中村 元、広説佛教語大辞典、東京書籍

見事2010年12月05日 21:24

 数日前の「大嵐」で、すっかり落ちちゃいました。

比丘十八物その22010年12月06日 22:41

2. 澡豆(そうず)・・・澡は洗う、の意。手足や身体を洗うために用いる洗い粉。小豆などの豆類の屑やそれを粉にしたものでつくる。インドではふつう、さや豆を用いるが、ココナッツの油を用いることもある。洗濯のときに、石けんのように用いる豆。

3. 三衣(さんえ)・・・「さんね」ともよむ。インドの僧団で個人の所有を許された三種類の衣服。大衣と二種の上衣。大衣と七条衣と五条衣。(1)僧伽梨そうぎゃり(大衣・重衣)は、正装衣で街に托鉢に出たり、王宮に招かれたときに着る衣で、九ないし二十五条の布片を縫い合わせた一枚の布で、九条衣ともいう。(2)鬱多羅僧うったらそう(上衣・上着衣・中価衣)は、入衆衣などとよばれ、礼拝・聴講・布薩などに用いられ、七条の布片で製したから、七条衣などという。(3)安陀会あんだえ(中衣・中着宿衣)は、日常の作業や就寝のときに着用する肌着をいう。これらの色は鮮やかな正色ではなくて、濁った壊色と定められたので、カサーヤ(袈裟)ともよばれた。シナ・日本では三衣を形式化した種々の袈裟がつくられたが、七条・五条袈裟などは、インドの法衣の製法を伝えた名称である。比丘尼はこのほか三衣の下に着て左肩・両腋を覆う僧紙支そうぎし(覆肩衣)と、腰にまとう蕨修羅けっしら(下裾)を加え、尼の五衣というが、漸次、比丘にも許されるようになった。三衣の製法は細かく規定され、長短の小布片に切り、縦に縫い合わせ.これを規定の条数だけ績に縫い合わせたもので、区切られた形が田の形に似ているので、田相ともいう。その製法は部派によって細部は異なるが、シナ・日本でも華美になっても割截法を受け継いでいる。もとは捨てられたぼろ布を洗って製したから、糞掃衣ふんぞうえ(納衣)といわれ、墓地に捨てたもの、死人を包んだもの、鼠に食われたものなど十種(または四種)が定められていた。

広説佛教語大辞典(中村元、東京書籍)より抜粋

ちょっぴり荒れ模様2010年12月08日 17:01

 今日は島へ中陰のお勤めに行きましたが、ちょっぴり海が荒れていました。昼過ぎくらいから降り出した雨は2時間ぐらいでやんだのですが、やや強い風が吹き始めて結構寒かったです。やせ我慢して、布袍の上に何も着ていないというのもあります・・・^^;
 漁船に座っていると「ぐわんっぐわんっ」と上下するのですが、山梨での乗馬の経験が生かされました!?(ただ単に、馬に乗っていた頃が懐かしくなっただけですけど)
 帰りは雲の切れ間から橙色の西日が射しているのが見えて、綺麗だったな〜。相変わらず船は揺れました。T T

比丘十八物その32010年12月09日 22:49

4. 水瓶(すいびょう)・・・水を入れる器。飲用の浄瓶と厠用の触瓶の2種類がある。

5. 鉢(はち)・・・鉢孟とも書く。くわしくは鉢多羅と書く。僧尼が常に所持し、僧団で私有物と認められた食器のこと。材料・色・量ともに規定の法にかなうところから、応量器と漢訳する。上衣と鉢を手にもっているということが、修行僧たちの正式の礼装であった。鉄製・陶土製が定めで鉄鉢・瓦鉢と称じ、木鉢は外道のもの、石鉢は仏のものとして禁ぜられ、三衣と同様、漸次神聖視された。現在はもっぱら托鉢用に使い、食器には用いない。鉢は三衣のように壊色にいぶすことや、破損した場合の修理法に五種の厳密な規定がある(五綴体)。大きさは、諸の律によって差があり、また度量の名称もはっきりしない。

広説佛教語大辞典(中村元、東京書籍)より抜粋

究極の選択2010年12月10日 23:27

 ビール1缶と同じカロリーのお湯を注ぐインスタント食品・・・。
 どっちを選ぶか・・・・、悩む。
 両方???・・・は絶対ダメ!!!

まだ、1年半? もう、1年半?2010年12月13日 22:45

 今日、坊守(母)と
 「あのお宅で、最近お葬式があったじゃろ?!」
 「いや、行っちょらんっ!!」
 って言い合い(と言うほどでもないけど)になって、調べたところ、去年の1月のことでした。
 「(何故、抜けてるんだろう)」って一瞬思ったけど、よく考えたら帰ってくる前のことでした!!(一周忌は父が勤めていた)

 いやー、帰って来てから、「まだ、1年半」しか経ってないんだ・・・。それとも、「もう、1年半」なのだろうか???

寒々「パシャ」2010年12月15日 22:49

今日のスクーターはキツかった・・・

師走22010年12月16日 23:41

 二回目の冬とはいえ、薄着で御門徒宅を回るのはやっぱり「寒い!」。今日は特に寒くてさすがにバイクには乗れず、ちょっとはなれた空き地に車を停めて徒歩で回っていましたが、思わず小走りになっちゃいました。まさに師走です。