- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

大欲不知足?2012年02月27日 20:27

 前回の記事に「少欲知足」について引用とコメントを頂きましたが、私たちは「大欲不知足」かな? 故に「少欲知足」とわざわざ言わなければいけない。ま、あたりまえか・・・。と言いますか、生物がそういう進化をしてきたのでしょう。
 むしろ「満足したらそれまで」って論調が主流でしょう。

 一方で、少ないエネルギー消費量でより多くの獲物(エサ)を獲得する方が有利なので、獲得量が変わらないなら、できるだけエネルギー消費(労働)を少なくする。これも当たり前のことでしょう。

 日本の経済は厳しいです。今日も大手半導体メーカーが会社更生法申請したニュースが・・・。
 労せずお金を手に入れられる立場の人々は増々そうするし、あらゆる力を行使してそういうシステムを作り上げるでしょう。
 その中で、今の僧侶達(特に権力を行使できる立場の)は正気を保っていられるのか?

 後の歴史書に記述されて、
「こいつら、また同じ事やってら・・・。これじゃ、〇〇○宗は無くなるはずだ。」
って笑われないようにしないと。