- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

2月です2018年02月01日 23:05

 2月になったことですし(?)、年末に録画しておいたNHK『クラシック倶楽部 西村朗 室内オペラ“バガヴァッド・ギーター”』を見ました。
 『バガヴァッド・ギーター』は古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』に含まれている詩で、「ギーター」に漢字を当てたのが仏典にもでてくる「偈」です。もともと別のものだったのが『マハーバーラタ』の一部として取り込まれ、それがまた書物として取り出され、ヒンドゥー教の聖典になっているそうです。
 『バガヴァッド・ギーター』は対話形式で「解脱にいたる道」が説かれていて、仏教との比較などでよく出てくるので、名前だけは目にしていました。通して読んだことはないのですが、今回オペラを見たので、
「もう バガヴァッド・ギーター聖典を読んだも同然!」(と、町田さわ子のように言ってみる。笑)

写真は学研「ヒンドゥー教の本」(1995)から切り抜き。