ほーじょー記

　SCIENCE誌（The American Association for the Advancement of Science）にタスマニアデビルの腫瘍の話が載っている。デビル顔面腫瘍性疾患という致死性の腫瘍で、この10年間で野生の個体数が約60％減少！　主に咬む行為を介して伝播するそうだが、この腫瘍細胞の遺伝子解析による結果、診断や治療法に有効な知見が得られたとのこと。
　恐ろしいのは、元々別の宿主だったモノが、タスマニアデビルを宿主とするモノに変化したこと。それまで他人事だったモノが、いつ何時襲いかかってくるか分かりません。宿主であるタスマニアデビルが絶滅しちゃったら、このモノ（ウイルスかな？）も絶滅しちゃうので、その前に突然変異でヒトに感染するようになるかも？？？　そういえば、ウイルスが原因の子宮頸癌の予防ワクチンが承認された。人類が癌を克服する日は来るのか、それとも・・・
　しかし、生命とはなんて不安定なんでしょうね。遠い未来から見るとヒト（ホモ　サピエンス）の繁栄なんて、ほんの一瞬の煌めき（それとも汚点か。。。）でしかないかもしれませんよ。