- ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ水泡(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。-『方丈記』より
 関東にある企業の研究所に勤めた後、山口にある実家のお寺に僧侶として戻ってきた筆者のブログ

「気候変動の都市伝説を撃破」(2)2010年01月28日 22:59

さて、BBC FOCUSの地球温暖化の記事の中からいくつか・・・

「なぜ、ちょっとの温度上昇でそんな大騒ぎ? そんなに悪い事?」
 氷河期の時代とそうではない時の温度差は5℃しかなかった。1℃の上昇でも大気は大きく変動するだろう。今と同じくらい暖かかった(氷河期以前の)12万年前は、氷床はとても小さく、海面は6m以上高かった。今そうなっていないのは、単に氷が溶けるのに時間がかかってるだけだという学者もいる。さよなら、東イングランド(・・・;筆者)

「地球温暖化は太陽のせいじゃないの?」
 まあ、確かに太陽は重要で、黒点周期や公転軌道のぐらつきなど、結局惑星の運命は太陽が決めている。が、1970年代からの温暖化は太陽活動の周期とは一致していない。人類は初めて、気候に大きな衝撃をあたえている。それは、次の氷河期を延期ないしは消滅させるほどだろう。(へ〜;筆者)

「気候学者たちは、かつて新しい氷河期がやてくると予測しませんでしたか? 彼らがその時、間違っていたのなら、今なぜ彼らを信じられますか?」(^^;筆者)
 気候学者赤面・・・
 1970年代、スモッグのような人口的な大気汚染は深刻な寒冷化を引き起こし、温室効果ガス放出の影響より強いと思われていた。科学者たちはその結果やってくるであろう氷河期を恐れていた。しかし、その2、3年後には逆の道筋(温暖化)を裏付ける証拠がでてきた。そして、その温暖化は絶えず増大している。
 この「まわれ右」は気候の予測に関してシニカルにさせるでしょうが、証拠が示されれば、それまでの考えを変える心構えのある科学者を信じるべきじゃないの?(確かにそうだろうけど・・・;筆者)
 彼らの新しい予言は間違っているかもしれないが、だとしたら、私たちはどんなにか幸福でしょう(・・・・・;筆者)

という具合。繰り返すけど、人為的な温暖化に懐疑的な記事はなし。
マチュピチュは大変なことになってるし、さて、この先どうなるんだろう?!?。

参考文献 BBC FOCUS, Issue 210, December, p55 (2009)